フィンランド

フィンランド

どこまでも果てしなく続く原生地、太古の昔から手付かずの大自然、それがフィンランド。フィンランド人はこうした自然環境と共生してきた。夏になるとログハウスへと行き、国内に18万8,000も点在する湖で泳いだり、魚釣りをしたりして過ごす。もちろん、その後は、コッス(フィンランドのヴォッカ)を飲み、サウナで一息つくのがフィンランドスタイルだ。フィンランドには160万という膨大な数のサウナと、自然に触れ合いながらのリラックスしたひと時を過ごせる35もの国T7公園が点在している。

もちろん、フィンランドの魅力は自然だけではない。革新的な技術やシャレたデザイン、年間を通して行われる数々のフェスティバルなど、目にするすべてをカメラに収めたくなるような魅惑の国なのだ。

1日目
ヘルシンキ

スウェーデンとロシアという2つの帝国の影響を受けた首都ヘルシンキは、100kmにおよぶ海岸線と300もの島々が魅力的な町の景観を作り出し、バルト海の乙女と呼ばれている。初日は、コスモポリタンなヘルシンキ市街地を散策しよう。博物館や美術館、劇場が点在し、通りにはバーやレストラン、カフェがずらりと軒を連ねる。ヘルシンキ現代美術館、元老院広場やヘルシンキ大聖堂、テンペリアウキオ教会、スオメンリンナ要塞などは必見スポット。

旅のヒント:2012年ワールド・デザイン・キャピタルに指名されたヘルシンキでは、年間を通して各種デザインイベントが開催されている。デザインに興味があれば、2012年の旅行先はヘルシンキ!

2日目
ヘルシンキ→ ハンコ今トゥルク

2日目はヘルシンキからフィンランド南端の町ハンコへ。30kmにおよぶ砂浜の海岸と18世紀の要塞、そして歴史を感じさせる美しい邸宅が点在する。ヘルシンキからハンコへは途中、カルヤーで乗り換えて約2時間。

午後は、列車に乗りカルヤー乗り換えでトウルク(所要約2時間)へ。トウルクではフィンランド建築の歴史を今に伝える大聖堂を見学し、オーラ川のクルーズを楽しもう。

3日目・4日目
トゥルク→ロバニエミ/トゥルク→サンクトペテルブルク

旅の3日目はトウルクを起点に2つの目的地を設定。フィンランドのラップランド地方、あるいはロシアのサンクトペテルブルクのどちらかへ足を延ばそう。

ラップランドに興味があれば、まずはトゥルクからタンペレまで列車で約2時間。そこから列車ボーラーエクスブレスに乗ってフィンランド北部へとアクセスしよう。ロバニエミに到着したら、北欧の大自然を体感するアクテイヒテイで思い出作り。

豪華な建築や活気に満ちたナイトライフ、そして特異な歴史を持つサンクトベテルブルクまで足を延ばすなら、まずは列車で約2時間のヘルシンキへ戻り、そこから高速列車アレグロで約3時間30分、かつてのロシア皇帝(ツァー)の都に到着する。アレグロは1日4往復(8便)運行。ロシアを訪れる際にはビザが必要なので、事前取得は必須だ。国境越えの手続きはアレグロ車内で行われる。

旅のヒント:サンタクロースの町ロバニエミには、特に12月に訪れるのがおすすめ。