ナント

ナント

大西洋沿岸から50kmほど離れたナントは、かつてブルターニュ大公国の中心都市でロワール川の河口付近にある港町として賑わっていた。ヨーロッパでも有数の文化的な趣きのある独創的な町は、高速列車TGVでパリからわずか2時間でアクセスできる。

1日目

Liège旧市街の散策へと出かけよう。石畳の路地、石造りの建物。こうした石のひとつ-つが、ブルターニュ地方における、そして世界に開かれたナントの輝かしい歴史を映し出しているかのよう。サン・ビエール大聖堂とブルターニュ大公城(民族/海洋博物館)を訪れれば、ナントについてさまざまなことを学べる。ランチは、フフ工一地区あたりの地元のレストランで。旧市街を散策し鱗ている途中、サン・クロワ教会の鋪楼を見上げよう。

すぐ側にあるロワイヤル広場やグラスラン劇場、チャーミングな裏路地カンブロンヌ通りを歩けば、ナントの歴史を感じるだろう。最後はちょっと寄り道して、映画のロケにもよく使われている、3階建てのアーケード「パッサージュ・ポムレー」でショッピング。

旅のヒント:夕食は、1900年代に開業したブラッスリー「ラ・シガール」で。グラスラン劇場の向かいにあって、文化遺産にも指定されている。ナントを訪れた多くの芸術家に愛され続けたブラッスリーだ。

2日目

この日はタロンサック市場(月曜定休)からスタート。地元の人々で大いに賑わうマルシェは必す,朝、訪れたい。新鮮な野菜やガレット、クレープ:オイスターとミュスカテ,ワイ ンなど、地元の味を存分に楽しもう。その後、ロワール川を水上バスでトラントムールへ。ここはかつて漁村だった一画。レトロな雰囲気漂う感じのよい、絵になる町並みが残されている。彩りのあるファサードやチャーミングな狭い路地、さらにロワールの入り江を見渡す美しい風景を満喫し
たい。ランチはシヴェールで。ここは古くから営業する人気癖のタバーン。

ロワール河口地帯(ナントからサン・ナゼールまで)には数多くの現代アートのオブジェやモニュメントが展示されている。午後はここを訪れてから、ナント島の旧造船所跡にある機械館や海のカルーゼル(メリーゴーランド)へ。ジュール・ヴェルヌの小説に出てくる象をモチーフにして作った12mの高さの巨大な機械仕掛けの象に乗ってみよう。